ご挨拶

新年の挨拶

 ハイサイ、グスーヨー、イーソグヮチデービル。

 村民の皆様、国内外に在住されます村出身者の皆様、明けましておめでとうございます。
 輝かしい令和7年の新春を、皆様方には晴れ晴れしい気持ちでお迎えになったこととお慶び申し上げます。
 2025年、今年の干支は巳年です。蛇は脱皮を繰り返して成長することや、その生命力の強さから、「再生」、「復活」、「長寿」を象徴するとされています。また、巳年の「巳」を果実の「実」にかけて「実を結ぶ」年とも言われ、縁起のよい年とされていることから、更なる飛躍への一歩を踏み出す年にしていきましょう。

 さて、去る12月の宜野座村長選挙におきましては、村民の皆様の信託をいただき、無投票での再選という結果を受け、4期目の村政を担わせていただくこととなりました。先輩方から引き継いできた「宜野座村」を未来へとつなぎ、持続的に発展させていく使命の大きさと重責を厳粛に受け止め、身を粉にして村政発展のために行動してまいります。

 昨年は4月に村民の交流拠点となる「宜野座村ふれあい交流センター」の供用開始と「沖縄県立農業大学校」が開校されるなど明るい話題が多くございました。
 特に厚生労働省発表の平成30年から令和4年までの「女性が一生に産む子供の数」の指標となる合計特殊出生率が2.20となり、全国3位、県内1位となりました。加えて、昨年11月に沖縄県が発表した令和6年人口移動報告年報によると人口増加率が県内トップとなりました。
 これらは本村の交通アクセスの良さなどもございますが、各区の取組も含めた村全体としての子どもを産み育てやすい環境が、村の活性化につながっていると考えております。引き続き、豊かな自然を大事にしながら、各区と連携をとり、「子ども達の瞳が輝き、村民の笑顔あふれる村」づくりに取組んでまいります。

 また、昨年も子ども達の多岐にわたる活躍がございました。
 スポーツ面において、小学生については、野球、バスケット、バレー、ゴルフ等、北部地区、県大会で好成績を収めております。特に少年野球の松田タイガースクラブにおいては、沖縄県代表として第29回高野山旗全国学童軟式野球大会へ出場しました。また、女子野球の活躍も目覚ましく、NPBガールズトーナメント全日本女子学童軟式野球へ3名が県代表として参加しています。
 陸上競技においては、昨年7月に行われた新報児童オリンピック大会において、宜野座陸上クラブが、総合3連覇に輝いています。
 宜野座中学校の各部活動においても、個人、団体含め好成績を収めており、野球部においては、沖縄県中学校新人軟式野球大会で4年ぶり2度目の県制覇を果たし、今年3月の全国大会への派遣が決定しております。
 また、惣慶区の宜野座高校3年生、徳本望愛さんが、総合格闘技の第30回全日本アマチュア修斗選手権大会にて女子ストロー級で優勝を飾っています。
 文化面におきましては、宜野座中学校吹奏楽部が第回北部地区アンサンブルコンテストにおいて最優秀賞に輝くなど、多くの児童生徒が絵画や作文、書道、芸能関係などの各種コンクールで入賞しております。

 施設整備関係としまして、「バイトするならエントリー宜野座アリーナ」こと総合体育館において、空調設備設置事業を進めており、今年の4月からはより快適な環境のもとで村民の利用だけでなく、スポーツ合宿の誘致などにも取組んでまいります。
 平成29年度から進めてまいりました福山浄水場の機能強化事業ですが、今年度をもって完了することとなります。次年度以降は配水池の新設や老朽化した水道管の更新についても積極的に進めてまいります。
 昨年、事業化が決定しました宜野座村人工透析施設整備事業については、現在、関係機関との協議、実施設計を進めており、令和7年度以降、早期の開所を目指して取り組んでまいります。
 その他にも、宜野座村中心地区整備計画や漢那リバーパーク等整備基本計画に基づく施設整備に取組み、更なる地域活性化を図ってまいります。
 また、これまで進めてきた農業や観光などの地場産業の振興に加え、地域コミュニティの活性化を通じて、村民が安心して暮らせる環境づくりを進め、若者や子育て世代が住み続けたいと思える村を構築するために、教育や福祉の充実を図るとともに、住環境の向上に努めてまいります。

 また、村の課題として挙げられる米軍基地から派生する諸問題についてですが、昨年末に松田ヒーピー浜公園の船揚げ場と、漢那ダムにおけるカヌーコースのブイ設置について米軍との共同使用が合意されました。引き続き、関係者と調整を進めながら、基地負担の軽減に取組んでまいります。
 その他にも脱炭素に向けた取り組み、公共施設等の更新及び運営、認定こども園の設置、宜野座高校への支援など、多くの行政課題が挙げられますが、しっかりと腰を据えて諸問題の解決・改善に向け、職員と一丸となって取り組んでまいります。
 これからも村民の皆様の声を拝聴しながら、より住み良い、魅力ある村づくりに邁進していく所存でございますので、引き続き、村民の皆様のご理解とご協力を宜しくお願い致します。
 結びになりますが、令和7年が皆様にとって、健康で希望に満ちた年になりますようご祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。
 クトゥシン ユタサルグゥトゥ ウニゲーサビラ

令和7年1月

宜野座村長 當眞 淳

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